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神奈川県川崎市にある津田山霊園には、
「さとし君像」という有名な心霊スポットがある。
昔、さとし君という幼稚園生の男の子が遠足で津田山霊園に来た時、
霊園内の沼にはまって溺死し、
その供養のためにさとし君の銅像が立てられた。
(↓これはいろんな説があるが)
しかし、ある日暴走族が深夜にさとし君像を金属バットや鉄パイプで破壊したらしい。
そして、その暴走族の頭は、数日後むごたらしい死に方をしたのだという。
この噂が広まり「さとし君像」は有名になったのだが、実はもう一つ噂がある。
それは・・・
「台座に書いてある文を全て読むと死ぬ。」
という噂である。
そしてこれは「さとし君像」を初めて見に行った時の話。
地元の仲間で肝試しをやろうという事になり、車で津田山霊園へ。
津田山霊園の中心部で車を止めると先輩が、
「お前らここで降りて、「さとし君像」見て来い。
見てきた証拠に「さとし君像」に書かれている最初の文を読んで来いよ。
気持ち悪い文だから見てきたかどうかすぐわかるからな。」
最初は何の事だかサッパリ解らないまま、
俺と友人Aと後輩3人は車から降りて「さとし君像」へ向かって墓地を突き進んだ。
「さとし君像」に到着。
最初に見てまずゾッとしたのは、「さとし君像」には銅像がない事。
つまり、台座しかないのだ。
これで、最初の噂の現実味が帯びてくる。
そして俺らは先輩の言われた通りに、気持ち悪いと言われる台座の文を読む…。
「さとしくぅん
ぼくたちのこえきこえてるかい
さとしくんはにこやかなみほとけさまのところにいるんだよ
こんどまたおすなばであそぼうね」
少し不気味な文章ではある。
文ではなかなか伝わりにくいかもしれないが、
生の「さとしくぅん」のフレーズには薄気味悪いものを感じたのだ。
そして、2つめの噂を裏付けるようなものを発見。
文の最後には
「ゆ※四くみ一同」
とあり、「ゆ」の次の文字が削られていて読めないようになっているのだ。
「ゆき組」なのか「ゆり組」なのかわからないが、
一文字削られている事で、台座の文は全て読んだことにはならないのである。
噂が本当のように思えてゾッと背筋に悪寒が走り、
すぐにその場を離れたくて俺は歩き出した。
(「すぐ後ろ」に続く)
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